phat | 東京都渋谷区。古着や雑貨の販売。

思いやりが

　アメリカでのとある出来事です。

お店で買い物して、カードの支払いでサインしよーっと漢字で名前を書いたところ

　レジのおねーちゃんが

「それcoolな文字ね!　どこのなの？」と

「日本の“漢字”だよ」と僕

「私も漢字の名前ほしい～　テヘッ」

　と紙とペンを差し出す彼女

「…　いいけど。　名前なんてーの？」

「マルシーよ。ウフ」

マルシーって。

　目がぱっちりしてて鼻が高くて小顔。でも恐らくアイスクリームとポテトチップスとマックとケンタとバーキンが大好きであろう彼女。典型的なアメリカン体系。

「早く書いてよ～　ウフ」

「じゃあ　　　丸四位　で」

「Oh　It’s cool !!! 意味は何なの？」

「えっ？　意味なんてねーよ。　丸しか浮かばねーし。」とは言えず

「It’s yourself」

　彼女は満面の笑みでそれを受け取りとても嬉しそうでした。

　多分、彼女はその夜ちょっとしたホームパーティーに呼ばれ、おもむろにみんなに右肩のタトゥーを見せて

「ねぇー　みんな見てよ　今日、日本人の友達から私の名前を漢字にしてもらったの。

凄くない？チョーcoolでしょ！　早速帰りに、ローバートの所でタトゥー入れてきちゃったわよ～　ウフ！」

　という会話を繰り広げ、あまり得意でないジントニックをアメフトの飲み会のように腕をクロスさせて飲む事でしょう。

　あ～　僕は凄く良いことをしました。　マルシーが僕が与えた漢字に意味なんてないってことが一生ばれずに生活をしていければ万事安泰です。　

　彼女の満面の笑みを思い浮かべると気になってうかうか夜も眠れません。

という訳で、今日はメンズのトップスにTシャツをアップしました。