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儚き命

最近セミがうるさいです。

昔　確かタモさんから聞いた話だと思うですが

セミって3年～17年くらい土の中で生活するんですよ（ミンミンゼミは通常6年っていいますが）。例えば17年前に卵を生み落とされて

「いや～～育った、育った。　ん！　そろそろメス探しに地上にで～よぉ」と　のそのそと幼虫のセミ哉君は土の中を地上へ地上へと登っていきます…

　例えば　その場所が渋谷だとして、17年前はお母さんのセミ子がそこに卵を産み落としたぐらい（セミは土とか落ち葉とかに卵を落として、幼虫になって土の中に潜ってそれから長い潜伏期間に入るんだって）なんでそこは自然に満ち溢れていたはず。しかし、17年も経てば何もかも変わっちまうのが世の常です。坊主もロン毛になるし、可愛いあの娘もグレ出します。

　もちろん、ご多分に漏れず渋谷も変わります。土がコンクリートになるんですね。

「おっ　もう少しで地上っぽくない!?」　登ってる途中でナンパしたセミ香にやさしく語りかけるセミ哉

「うん、もう少しだね。早く羽いっぱい広げて自由に空飛びたいわ」

「いっぱい　鳴くのもいいしね!」

　そんな聞いていて甘酸っぱい会話が繰り広げられるカップルが

「ねぇ～　見て!　あそこ　地上に着いたっぽいね。」

「よ～し　じゃあ俺　とりあえず先行って様子見てくるよ…　ちょ、ちょ待てよ。」とセミ哉

「どーしたの？セミ哉。」

「大変だ、登れない。何か土じゃない。すっげ～硬い。」

「うそ、マジで。どーすんのよ。」

「ん～　一回帰ろっか。」

「オッケ～」

という様に以前は土だった所がコンクリートか何かになってて地上に出ることが出来なくなってしまうんです。

　しかし、セミは昆虫界で一番ポジティブば生き物なんで一回地下深くに潜り直します。そして、また一年後登るんですが所詮ちっこいセミ。　コンクリを突き破って地上に出ることなんてできません。

　が、しかし　そんな事がもし20年も30年も続いてごらんなさい。セミもでっかくなります。何故なら土の中は養分だらけなんでメシには事欠かないんですから。

今年の夏は大丈夫でしたが　近い将来　人間くらいになったセミが

　「あ～やっと出れたよ。　えっ!!!!!　人間小さくなってんじゃん。　ちょ、ちょ待てよ」と

そんな訳で今日はブログが長いんで商品アップは明日やります。

写真が無いと寂しいんで岸さんの写真を。